2017.04.21 FEATURED BRAND
STONE ISLAND HISTORY_4
ハイテク素材を操るブランドへの進化
2001_2005
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2001_KEVLAR®
新世紀を迎え、STONEISLAND(ストーンアイランド)の研究の焦点は 特殊素材 “Kevlar®(ケブラー)” にシフトしました。 同じ重量のスチール(鉄)と比べ約5倍の強度があり極度に耐熱性が高い素材は、銃弾や刃物から身を守るボディーアーマーなどに用いられる強靭な素材。 軽量で固くこれまで染色が不可能と言われ、衣料としては不向きとされていた “Kevlar®” をSTONEISLAND(ストーンアイランド)ならではのアプローチで染色を可能にしました。 ナイロンメッシュに結合しポリウレタンコーティングを施すことで、ガーメントダイを可能にする方法は、正に今までSTONEISLAND(ストーンアイランド)が積み重ねてきた研究の成果としてファッション界に衝撃を与え称賛を受けるのでした。
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2002_LIGHT
国際的な家具見本市 ”ミラノ・サローネ” の一貫として、ミラノ・トルトーナ地区の Riva Calzoni 製鉄所跡地で毎年6月に開催されるエキシビジョン、”ゾナ・トルトーナ”。 2000平方メートルの広大なスペースに、インテリア、デザイン、ファッション、写真 等が展示され、コンサートも行われるエキシビジョン会場で STONEISLAND(ストーンアイランド)は、フロントやフードに施した ”オプティカルファイバー”(通常通信手段として光を用いるために利用される太さ0.1mmのガラス繊維)により発光する真っ白なジャケット、”Light Jacket”を展示しました。 世界で7着しか生産されなかったこのジャケットは、日本にも一着だけ輸入され流通されました。
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2003_MONOFILAMENT CAMO
当時の染色技術ではポリエステルのガーメントダイで微妙なニュアンスのカラーを表現することは不可能といわれていました。 STONEISLAND(ストーンアイランド)は研究を重ね、モノフィラメント・メッシュを圧着、又、高性能サーモ・テープの繊維を結合したポリエステルに130度の高温圧下で圧縮プレスをすることで、カラーに様々なニュアンスを与えることに成功し、新たなウエアを生み出しました。 このモノフィラメントメッシュを使ったブルゾンは、生地とメッシュに異なるカラーと模様が施され、ラインのデザインのようにテープを圧着する事で、光と陰とが織りなす立体的で複雑な表面感を作り出すブルゾンに仕上がりました。 この時期のSTONEISLAND(ストーンアイランド)は、シーズン毎に新たな素材を使ったブルゾンをリリース。 ハイテクウエアでイタリアのファッション界を牽引するブランドとして地位を確立するのでした。